Wウィングピックガード、ファイヤーバードを彷彿とさせるリバースヘッド、ミドルPUをリアPUにブレンドする独自のサーキット(コイルタップ・バランサー)etc…。
1980年代に革新的なデザインと新しいサウンドで、多くの日本人ギタリストをはじめ、ジェフ・ベックやスティーヴ・ルカサーなどのスーパー・プレイヤーをも魅了したグレコBg。

一見すると3シングル・レイアウトですが、ブリッジ寄りピックアップ2個が直列配線のハムバッカー + フロント・シングルコイルという独自のピックアップレイアウトとなっており、コントロールにはマスターボリューム/コイルタップ・バランサー/マスタートーンを採用。コイルタップ・バランサー(中央のツマミ)をフル10から絞っていくと、徐々にミドルPUのサウンドが間引かれていき、絞り切った状態で完全にリア単体のシングルコイル・サウンドとなります。

ピックアップはロング・ポールピースをセラミック・マグネットで挟み込むデュアル・マグネット構造を基に、コイル・ターン数が通常の約2倍に設定されたBG専用のシングルコイルとなっています。

■コイルタップ・バランサー(中央のノブ)
バランサーがフル10の時はタップが利いていない(リア+ミドルの直列ハムバッカー)状態です。
バランサーをフル10から絞っていくと、徐々にミドルピックアップのサウンドが間引かれていきます。

※コイル-タップ・バランサーはトグルスイッチのポジションがリア又はセンターのときのみ有効です。
　また、サーキットの構造上、フロントポジション選択時にバランサーを絞っても音の変化はありません。